愛媛県の新築住宅の相場は?建設会社・エリア別の値段と予算内で家を作るポイント
![](https://tos--d.com/wp-content/uploads/2024/06/愛媛-新築-相場-1.png)
愛媛県で新築住宅を建てようと考えている方にとって、気になるのが「住宅の相場」です。愛媛県の地域によっても相場は異なりますが、それぞれのエリアに応じた価格帯があるので、あらかじめチェックしておくことが大切です。
この記事では、40年以上全国各地で住宅設計に関わり、500を超える住宅を建ててきたトス設計が、愛媛県の新築住宅の相場を全国と比較した価格とあわせてご紹介していきます。また、予算内で家を建てるときのポイントについても解説しているので、理想の住まいを見つけるための参考にしてみてください。
新築住宅の価格を見る際の注意点
住宅の価格を見る際には2つのポイントがあります。1つ目は坪単価で、2つ目は家本体の価格です。この2つのポイントを押さえておかないと、最初に見た価格が安くて家を購入したのに気づいたら「あれ?予算オーバーしてる…」となってしまう可能性があります。そのため、これから愛媛県で家を建てようとしている方は、住宅相場を見る前に価格をチェックする際の注意点を押さえてから、相場を確認するようにしましょう。
坪単価
坪単価とは、家を建てた時に1坪あたりにどれくらいの費用がかかったかを表すもので「本体工事費÷床の面積」で算出されます。建物価格の目安を知ることができる指標のひとつです。
坪単価の算出方法は、施工面積と延床面積の2パターンがありますが、どちらの面積で計算するかで価格も変わるので注意する必要があります。パンフレットや見積りで、どちらを基準に計算されているかを確認しておかないと、坪単価の落とし穴にはまってしまうので気をつけましょう。
施工面積の坪単価とは、家の本体価格を施工する面積で割った単価です。建築基準法では明確な定義はありませんが、工事をおこなう全ての部分を指すことが多いですが、どこまで施工するかは業者によって異なります。
延床面積の坪単価は、家の本体価格に床の面積で割った単価です。壁で囲まれていない部分は含まれていません。例えば、上の参考図でいうと、玄関ポーチは床面積には含まれないことになります。
このように、坪単価を施工面積で算出するか、延床面積で算出するかで建築費用が変わってくるので、価格を見る際にはどちらで算出されているかを確認することが大切です。
家本体価格
建物の本体価格は、業者によって施工内容がどこまで含まれているのかを確認することが重要です。なぜなら、坪単価と同様に建築基準法には決まったルールがないので、ハウスメーカー・工務店・建築会社ごとに価格に含まれる施工内容が変わってくるからです。
例えば、家単体のみでの価格だけを掲載している業者もあれば、家を建てる際に必要なキッチンや浴室などの設備を含んだ価格で提供している業者もあります。そのため、価格だけで業者を決めてしまうと、必要な設備が含まれていない場合は、オプションなどで追加する必要があるのです。万が一、価格が高い業者だったとしても設備費用を含んでいる場合もあるので、後者を選んだ方がトータルコストが抑えられるケースもあります。
このように、単に価格だけを見て会社を比較するのではなく、会社のサービスやプランを知ることが大切です。
愛媛県と全国の新築住宅の価格相場を比較
以下では、愛媛県と全国の新築住宅の価格相場を比較し表にまとめました。本体工事費はもちろん、1坪あたりにかかる工事費、家を建てるのに必要な総予算といった内容もまとめたので参考にしてみてください。
全国 | 愛媛県 | ||
新築の注文住宅1戸あたりの本体工事費 | 木造住宅 | 約2,100万円 | 約1,900万円 |
鉄骨造 | 約3,300万円 | 約3,000万円 | |
RC造 | 約4,200万円 | 約5,200万円 | |
1坪あたりの工事費 | 木造住宅 | 約59万円 | 約55万円 |
鉄骨造 | 約84万円 | 約77万円 | |
RC造 | 約88万円 | 約105万円 | |
家を建築するために必要な総費用 | 木造住宅 | 約3,100万円 | 約2,700万円 |
鉄骨造 | 約4,700万円 | 約4,300万円 | |
RC造 | 約6,100万円 | 約7,400万円 |
建設会社別の新築住宅の価格相場
建築会社は大きく分けると、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類あります。どの業者に依頼するかで新築住宅の価格も変わってくるため、それぞれの相場や依頼するメリット・デメリットを確認しておきましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーに施工を依頼する場合、坪単価の平均は60万円〜が多いです。テレビCMはもちろん、街の看板などで目にしたこともある大手の企業が手がけています。
各地域で住宅展示場を展開しており、モデルルームを見学できるので、住み始めたイメージをしやすいです。しかし、大手ハウスメーカーは、下請け企業と契約しているので中間手数料が上乗せされていたり、テレビやCMなど広告費用がかかっています。そのため、費用は他業者と比べて割高です。
工務店
工務店に施工を依頼する場合、坪単価の平均は40万円〜が多いです。工務店はハウスメーカーよりも小規模で展開しているため、管理コストが抑えやすいメリットがあります。
地元に根付いた会社が多く、仕様や設計などの細かい要望を伝えたり、住み始めた後も相談したりしやすいです。
大手ハウスメーカーのように、広告宣伝費や運営の人件費などが高く上乗せされる心配がありません。そのため、利用者は原価に近い価格を依頼できますが、ハウスメーカーよりも工期は長くなりがちです。
設計事務所
建築事務所に施工を依頼する場合、坪単価の平均は70万円〜が多いです。工務店やハウスメーカーと比べると価格は割高ではありますが、設計事務所は自由設計ができるのが強みです。
工務店とハウスメーカーそれぞれには得意とする家づくりの手法がありますが、プランや土地の形状では制限がかかることもあります。状況によっては、理想を実現することが難しいケースもありますが、設計事務所なら家づくりの手法や決まったプランを設けていないため自由で柔軟な設計が可能です。
このように設計事務所は制約を受けないため、ゼロベースから住まいをカタチにできるのは大きな魅力ですが、その分設計費などが発生するので坪単価が割高になってしまいます。
愛媛県のエリア別相場ランキング![](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf4DzGKleokxHVLpVvMmZ9uzXDzgTNkW0LAqZHgU48Zspaj0GbM6o5MHkmhhnBWhfqtapXvYkzUs0FIdi4IfeKlpky2-eBnpoHThT8IP-2Vl29Tlhb37s7z2nn5gxo7vEf8Ff44ixtZ0e8VqFQzMqboWz66?key=z5CYr2pfHq_Xin_PJS4d7A)
愛媛県のエリア別に一戸建ての価格相場を高い順にまとめました。通勤通学といったライフスタイルの観点から、どのエリアに家を建てるかを検討していくための参考にもなるので、チェックしてみてください。
順位 | エリア | 一戸建て価格相場 |
1 | 松山市 | 2,498万円 |
2 | 伊予郡松前町 | 2,280万円 |
3 | 東温市 | 2,200万円 |
4 | 伊予市 | 2,190万円 |
5 | 伊予郡砥部町 | 1,665万円 |
6 | 四国中央市 | 1,660万円 |
7 | 西条市 | 1,599万円 |
8 | 大洲市 | 1,588万円 |
9 | 今治市 | 1,580万円 |
10 | 西予市 | 1,250万円 |
※参考:不動産情報サイトアットホーム「愛媛県の地域から一戸建て価格相場を調べる」
予算内で家を建てるポイント
せっかく家を建てるなら理想を実現したいと思う一方、限られた予算内で建てられるか心配に感じる方も多いでしょう。
予算にゆとりがあると実現できることも増えますが、限られた予算内で家づくりをするためには、事前に予算内で家を建てるポイントを知っておくことが重要なので、チェックしてみてください。
延床面積を小さくする
広い家・設備の多い家は、維持管理がかかるうえランニングコストもかかります。しかし、床面積が小さい家だと、建てた後のメンテナンスが楽なうえ、土地代・建築費用が抑えられます。さらに、毎年かかる固定資産税や住宅ローンの負担も少なくなるので、長期的なランニングコストの削減にも有効です。
例えば、外壁の再塗装。建材によっても異なりますが、外壁は10〜20年に1回の頻度で再塗装する必要があります。外壁の再塗装は、家が小さければ外壁の面積も小さくなり費用が抑えられるので、工事期間も短く済ませることが可能です。
なるべく凸凹を少ない設計にする
凸凹が少なく、箱型の家は建築コストを抑えられます。凹凸がある家は個性的な外観を作りやすいですが、資材を加工する必要があり費用がかかるのです。
一方、凸凹がなく箱型でシンプルなデザインの家は、材料費や資材の加工費などを削減ができます。さらに、加工や組み立ても効率的に進められるので、工事の期間を短くでき、人件費も抑えられるのです。
間仕切りをなくす
間仕切りをなくし1つの大きな部屋にすることで、扉や壁の材料費や施工費用を抑えることができます。また、柱や梁の数も減らせるため大幅なコストカットが可能です。
さらに、空間に仕切りがないと、広く開放的な空間になるだけではなく、家族とのコミュニケーションが取りやすいといったメリットもあります。
オープンな空間が実現できる一方、プライベート感が損なわれることが気になるでしょう。その場合には、ロールカーテンを取り付ける方法がおすすめです。使用しない場合は天井に収納することができ、来客がきた際にはプライベート空間を隠せます。圧迫感をおさえながらも、柔らかな空間づくりが可能です。
設備のグレードを抑える
最新の設備にこだわらない場合は、設備のグレードを抑えることでコストダウンが可能です。とくに、キッチンやお風呂などの水回り設備はグ、レードによって100万円単位で金額が変わってきます。
ただ、全ての設備のグレードを落とすと住み始めた際の満足度が心配な方も多いでしょう。そのため、事前に妥協できるところ・できないところを考え決めておくと、理想を取り入れつつもコストを抑えられます。
また、新築の住宅につける照明やエアコンを自分たちで、手配することでコストダウンが狙えます。ネット通販などを活用してリーズナブルに手に入れることも方法の1つです。ただし、自分たちでインテリアや電気製品を手配する際には注意点があります。業者によっては自分で手配した商品を設置する際に「工事費」がかかるところもあるので、購入前に工事費の有無や費用を確認しておきましょう。
愛媛県の新築相場を押さえたら家づくりをしよう!
これから愛媛県で新築を建てる際には、単に価格だけを見て会社を比較するのではなく、会社の施工内容や他社と比較しておくことが大切です。事前に相場を知っておくことで無駄なコストをかけずに「予算オーバー」する状態を避けることにもつながります。
さらに、住宅展示場やパンフレットに記載されている価格は算出方法によって値段も変わるので、安いと思ってもトータルで考えると他の会社の方が安く抑えられるケースもあるので、価格の中にどんな施工内容が含まれるのかを確認し比較してみましょう。
トス設計では、「いい家は、あなたの中にある」というキャッチコピーのもと、あなたを含めた家族が、どのような暮らしがしたいのかをベースに家づくりをしています。初回相談 とプランニングは無料、図面持ち込み相談も大歓迎なので、ぜひ下記のLINEからお問い合わせください。